心臓血管外科では
人間の体は生きていくために酸素と栄養が供給され続ける必要があります。この重要な酸素と栄養を運搬するのが心臓であり全身の血管系です。心臓血管外科ではこの全てにおいての外科的な疾患を全般的に扱う分野です。
心臓は肺へと血液を送り酸素を受け取り、また全身へと酸素を送り届けます。血液を送り出すために分厚い心臓の筋肉がポンプの作用を行っています。
送り出された血液は大動脈から全身の末梢の動脈を経て体の隅々の細胞にまで行き渡ります。
酸素が送り届けられた血液は末梢の静脈から大静脈を経て心臓へと戻ります。
心臓血管外科で扱う疾患は大きく分けて以下の様になります。
心臓自体の問題
大動脈から末梢動脈にかけての問題
末梢静脈から大静脈にかけての問題
静脈の逆流などで心臓への血液の還りが悪い【下肢静脈瘤など】
静脈が閉塞し血栓が肺へと流れ呼吸不全等の症状を来す【深部静脈血栓症】
また2016年度より適応症例に限っては、低侵襲心臓手術(MICS)も開始いたしました。具体的には、左開胸冠動脈バイパス手術<MICS-CABG>、部分胸骨切開下心臓手術、右開胸下心臓手術と言われるものです。MICSには傷口が小さく美容面、術後呼吸機能面、術後疼痛面などで利点がある一方で、手術手技的な問題や併存症や解剖学的に施行が難しい場合などの問題点もあるのも事実です。MICSのご希望がある場合には、適応含めてご相談・ご説明させていただきます。
様々な病気がありますが、適切な時期に十分な治療を行えば、元気な身体とその後の充実した生活を取り戻すことも可能です。内科医および外科医の両方の目から診て、手術を含めた最も適切な治療を選ぶことが重要です。
手術が必要と言われるとさまざまな不安や疑問が頭をよぎると思います。当科では患者さんが十分に納得のいく様に説明し治療に移っていけるように心がけております。またセカンドオピニオンも含めて、これらの各疾患に対する専門的なご相談を受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
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名称 | 連絡先 |
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